研究助成実践事例 2018-01 : research grant report 2018-01

日教弘教育賞 受賞論文 ■本文PDF
1所属校長野県中野市立中野平中学校
2役職校長
3氏名有賀 泰司
4研究主題自ら求めて、友とともに意欲的に学び合う生徒の育成
5研究副題生徒が探究する授業の創造を目指した「学びの共同体」10年の取り組み
6研究の要旨 中野平中学校で行われている研究実践は、新学習指導要領に盛り込まれた「主体的・対話的で深い学び」につながる取り組みである。教科学習の創造=生徒指導を信念とし、「学びの共同体」を手掛かりに生徒が探究する授業の創造を目指して10年間実践を積み上げ、成果を上げてきた。

 継続的な研究推進の原動力となったのは、理念を共有し合い、それを具現化するために学校体制として実践研究が積み重ねられてきたことであり、その結果として授業改善・同僚性の向上が図られた。

 本校では、学びの共同体の学校ビジョンと3つの哲学がベースとなっていることを理解した上で、研究テーマ実現に向けて4つの事項を大切にして授業を行ってきた。4つの事項とは

1. 「聴き合い」を大切にした支援と関わり方の指導

2. 4人グループを基本とした「学び合い」学習(個人作業の協同化)

3. 2~3割の生徒が到達できる高い課題(ジャンプ課題)の提示

4. 教師の居方(聴く・つなぐ・もどす)の追究である。実践の具体的なポイントや考え方も、これまでの実践から蓄積されている。

 また、テーマ実現を支えるために、学年単位で行う月一回の学年研究会、学校全体で行う全校研究会、地域や全国から参観者を募る年2回の自主公開も大きな成果をなしている。