研究助成実践事例 2020-02 : research grant report 2019-02

【学校部門】奨励賞 ■本文PDF
1所属校長野県長野市立豊野中学校
2役職校長
3氏名林 理恵
4研究主題「一人一人の生徒を守る、学校の危機管理と学習保障」
5研究副題~令和元年台風19号による被災時の対応から~
6研究の要旨 令和元年10月13日(日)早朝、台風19号による千曲川決壊から、本校は南校舎、北校舎、体育館の1階部分のすべてが約1.5m床上浸水をした。それによって、ライフラインが使用不可能となり、登校日数13日間の臨時休業を続けざるを得なかった。また、全校生徒251名中40名の家庭が被災し、避難生活を余儀なくされることとなった。

 日頃から危機管理マニュアルに沿って非常時の備えをしてきた一方で、被災当初に機能しなかったり判断が難しかったりした場面が続いた。それらの原因を探りながら、今後の自然災害等への対応をより確実なものにするために、PTAメールを活用した安否確認や校舎内外の安全確保等の在り方を見直し、学校の危機管理について改善を図りたい。

 また、自校での授業ができない中で、学習の場を模索し近隣校(長野市立長野中学校・長野市立豊野西小学校)との連携を図りながら授業再開へとつなげた取組を振り返り、いかに一人一人の学びを保障するかについて考察する。
そして、安心安全な学校生活の最も基本的な土台となる、生徒一人一人の心のケアについて、本校職員が現在も継続している支援についてまとめたものである。